もうすぐ …
3月、子どもたちはそれぞれ一つ大きくなることに期待をもって毎日を過ごしています。特にぞう組は期待と不安の両方を胸に秘め、なんだかうれしいような、寂しいような感覚になっているようです。
あまり事務所に来ることのないぞう組の男の子が、このところよく顔を出します。いつもは元気いっぱいな男の子ですが、どこか寂し気…「ぼくもうすぐ卒園式だよ」「太鼓やるからね」そんな、たわいもない話をして戻っていきます。そして、「〇〇先生は?」「一緒に遊びたいな…」と何分か後にまたやってきます。なんだか、落ち着かない気分なんでしょうね。その姿を見てぎゅっと抱きしめてしまいした。
今年度残り1ヶ月。ぞう組だけでなく、どのクラスの子どもたちも、いろいろな気持ちが交差する時期です。保育園も少しバタバタとしてしまいがちな時期ですが、目の前の子ども達とゆっくり向き合うことを忘れずに、今を大切に過ごしていきたいと思います。
今月のシーン
子どもたちの成長に大きな拍手を
9日はいよいよ卒園式です。来週から保育園の廊下に卒園児たちの作品が飾られます。進藤幸枝先生と楽しんだ、同じものは一つとない感性あふれるアート作品。そして、子どもたちが入園した当初の写真もエピソードとともに飾ります。準備をしている先生たちは、昨日のことのように子どもたちの話に花を咲かせています。
さらに今年は子どもたちにカメラを渡し、保育園の中で一番好きな場所を撮ってもらいました。「全部好きなんだよな…」と悩む子もいれば「きまった!」とすぐにシャッターを押す子も。全員撮ってみたら、『へえ…なるほど。』『たしかに!』子どもたちが考える事は実に面白くて素敵!卒園式当日まで展示してありますので送迎の際に是非ご覧ください。そして、ぞう組さんにたくさん声を掛けてあげて下さい。
頼もしいひがとこ応援団
園庭の砂場におもちゃ入れがありました。何年か前に卒園製作で頂いたものですが、木が腐食し釘が出てきてしまったので、当時の保護者の方に相談してみました。すると、「10年も置いていただきありがとうございます。解体に行きます!」っと、皆さんに声を掛け、総勢20人弱集まってくれました。久しぶりに会った、卒園児は16歳。卒園して10年。どこか面影がある子もいれば、一瞬わからなかった子も。保護者の皆さんは変わってなかったな…。近況報告しながら作業をし、最後には「ここの子ども達裸足だから、木くずは残さずないように!」と、砂場周辺の土をふるいにまでかけてくれました。そして、「また何かやる事があったら呼んでね!」「みんなでまた来るから!」そんな声をかけていただきました。今在園している保護者の皆さんだけでなく、たくさんのひがとこ応援団に支えてもらって、 この保育園はあるんだな… と実感したひと時でした。