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2009年11月

人差し指のおしゃべり
 
春には床で寝ころんで遊んだりようやく這い這いをし始めていた0歳児たちもこの半年でしっかり身体が動くようになり、安心して行きたいところに行き、やりたい事を満足するまで楽しめるようになりました。

 園のまわりを散歩するコースには犬のふじこちゃんがいます。このお家の角をまがるとあそこにいるはずと「あっあっワンワン」ともう見つけた時の指差しのポーズで“早く早く”と身を乗り出すSくん。ふじこちゃんを見つけると「あった、あった」と指差し、保育士の顔を振り返ります。「ワンワンいたねー」の声にうんうんと頷き、いつ行ってもほとんど動いてくれないふじこちゃんなのに毎回大興奮する子ども達です。

自分で見つけたもの、不思議や発見を大人と一緒に見て喜び合う事で嬉しさはよりふくらみまた伝えたくなるのです。


 砂場でカップに砂をつめひっくり返して型抜きするのをじっと見ていたKくん。「プリンどうぞ」の保育士の声かけに、そっとそーっと触ってみました。そしてニコッと笑顔を返したかと思うと、隣にいたKyoくんの肩をトントンたたき「みてみて」と言っているかのようにプリンを指差すのです。「あっあっ」とKyoくんも見つけたプリンを嬉しそうに指差し、そっとつまんでぱくんと食べるまねっこ…ニコニコの二人の笑顔についついプリンを並べてしまう保育士でした。

指差しで伝えたい思いは友達へと広がっていき、小さな仲間意識が芽生えていきました。おもしろい事大好き、もう一回もう一回と続きます。


 砂場の中で器を並べままごと遊びをするくま組の女の子たち。その段差のところで一人「フェーン!」と半べそをかき抱っこを求めるSくん。ようやく歩き始めたばかりで、疲れたのかと思い、抱っこして皆のいる方へ戻ろうとすると、もっと大きな声で泣き出し砂場を指差すのです。「えっ?砂場の中に降ろしてほしかっただけ?」降りたとたんさっさと歩き出し、くま組のそばにちょこんとしゃがみ遊び始めたのです。

言葉を持たない0歳児たちもやりたい事がわかりこれをするためにはどうすればいいのか、大人にどう訴えればいいのかまで解って伝えられる力が育って来ていました。


 午前寝もなくなり朝早い時間から外に出て遊ぶようになりました。テラスから出ると「さて、今日は何しようかな?」と、じっと園庭を見渡します。そしてやりたい事が決まると、ようやく行動開始する子ども達。興味を持った遊びは、自分が解るまで見つめ、やっている事が解ると模倣を始めるのです。どんな事にも好奇心いっぱいで、目をキラキラさせて活動する子ども達は、たくさんの喃語と指差しで自分の思いを伝えて来ます。そんな可愛いメッセージをしっかり受けとりやりたい事が満足できる生活を大切にしていこうと思っています。


 

汗と笑いと涙の運動会を終え、身体だけでなく心もひと回り大きくなったことが子ども達の生き生きとした声や顔から伝わって来ます。

<きりんぐみ>ぞう組とカルチャーパークで楽しかったよ!!
その1
 運動会でもらったなわとびを持って走りまわるきりん組。縄を身体の横や頭の上でビュンビュンまわして「ほら!音がするよ!すごいでしょ!」と自慢げに見せてくれたYくんです。縄を地面でまわしてその上を友達に跳んでもらって「あー目がまわっちゃったよ〜」とSちゃんやMちゃん。なわをしっぽに見立て、ねずみになったしゅん先生を追いかけ、しっぽ取りで広ーい原っぱを走りまわるMくんHくんMちゃんたちは力を合わせて追いかけまくり、しっぽを取って「やったー!」の歓声です。(さすがのしゅん先生もフラフラ。倒れ込んでいましたよ)

その2
 ぞう組との“あみほっぽった”のゲームでは漁師役の鬼につかまってしまうのは、やはりきりん組の魚ばかりです。でも、今までのきりん組とは違います。鬼になって一致団結!作戦会議では「ぞう組をつかまえよう!」「うんうん!」とウキウキワクワクです。そして、またまた走りまくります。お互い必死です。そして、セーフゾーンにあとちょっとという所のぞう組をつかまえたのはMちゃん!つかまった方もくやしそうでしたがMちゃん自身もびっくり大興奮。「ぞう組のことつかまえた〜!」と本当にうれしそうでした。春にはつかまって怒ったり泣いたり抜けたりしていたというきりん組ですが、最後まで楽しめるようになっていました。色々な体験を繰り返していく中でたくさんの力をつけてきた子どもたちです。

 「あー、今日は楽しかったねー!」と子ども達の声。
“楽しかったー”の思いがあふれる毎日、素敵ですよね。

P.S
この日、あみほっぽったのチャンピオンになったのは、ぞう組のKちゃん、Mくんでした。やっぱりぞう組はすごいですね。

2009年10月

秋…さんまを味わう
 プールが終わるとひがとこの恒例行事“さんまの日”がやって来ます。市場から直送された生のさんまを焼いてまるごと一匹食べつくすのです。大人もこどももワクワクの一日…

何これは…?(ひよこぐみ0歳)
 生のさんまをバットに数匹入れ、こどもの前に置くと「何々…?」とのぞきこみ興味津々…そっと手を出し触ってみては、ヌルッとした感触にあわてて手を引っ込めます。じっと見つめ動かないのを確かめては、またそっと手を伸ばし、とうとうつかまえた!!一人二人と一匹ずつ手に取り満足そうな表情。何とKくん“これは食べられる”と思ったのか頭からぺローンと舐めてしまったのです。園庭で焼いているといい匂いが漂い、何十匹も並べて焼いているのを見ているうちに、これは食べ物と認識した0才児たち。一人一人の目の前に焼き上がったさんまが置かれると、迷わず手を出し何ともおいしそうにほうばり、もっともっとの催促でした。

さんま冷たいよ(りすぐみ1歳)
 氷がいっぱい入ったトロ箱の中にさんまが入っています。手を突っ込むKくん。あまりの冷たさにつかまえたさんまを放してしまい残念…もう一回チャレンジです。Hちゃんも何度も手を入れ、おまけに塩をまぶしたさんままでもう一度氷水の中にドボン!他の子も次々塩をまぶし火のついた竃の上の焼き網まで運び自分の分を乗せに行きます。火のそばまで行ったもののおっかなびっくりのMちゃん。エイッと乗せたつもりが地面にポトンと落ちてしまい、やり直し…でも次はちゃんと乗せることが出来“ホッ”1才児もこうして自分の力を試しながら食べる楽しみをふくらませていました。

おいしいさんまはどこだ〜!!(うさぎぐみ2歳)
 手の平いっぱいにつかんだ塩を、思いっきり振りかけるMちゃん。「しょっぱくなっちゃうよー」の大人の声に、バットの中に残った塩をこすりつける方法を考えついたSくん。それぞれが生の感触をたっぷり楽しんだ後、焼き上がるまで、さんまごっこが始まりました。「おいしいさんまはどこだー!!」の担任の一声に、すぐにさんまになりきり泳ぎ出すこども達。捕まえられ、地面に並べて寝転がされ、焼かれて食べられるのをワクワクしながら待っている子「おいしく食べちゃおーっ」とムシャムシャ食べる方にまわる子と今体験した事をすぐにごっこ遊びに出来る2才児の心は柔軟です。

 脂ののった焼きたてのさんまは格別の味です。丸ごと一匹持ち上げかぶりつく子、指先でつまみながら1口ずつ楽しむ子、「しっぽおいしーい」と味わい方はさまざまです。こうして本物に触れる体験は小さい子ども達の五感をフルに働かせ、心を揺さぶり、感性を豊かに育ててくれると考えます。味覚の秋、おいしい物にたくさん出合って行きたいですね。

世界にひとつだけのTシャツ
 先日8月いっぱいで退園し、千葉へ行ったぞう組のAくんとお母さんから電話がきました。担任の大垣先生とひとしきり話…うれしそうなAくんの声や顔がそばにいた私達にまで伝わってくるようでした。
 電話が終わり、大垣先生が…「Aくん新しい保育園に行く日にあの手作りTシャツを自分で選んで着て行ったんですって!かわいいですよね。」とうれしそうに教えてくれました。
 あのTシャツとは、7月のお泊まり保育の時に清里の森で摘んだ草や葉を紙に写し、ステンシルにしたり、満天の星をイメージしたスタンプを押したりして作った自分だけのTシャツで太鼓や遠足等の時に着ていたのです。年長クラスのこの時期に引っ越し、転園しなければならなかったAくんの小さな胸は期待と不安が入りまじっていた事でしょう。手作りTシャツに力をもらい、新しい環境にとびこんでいったAくんの気持ちを思い、愛しさと、切なさで胸が熱くなってしまいました。
 毎年、年長児が時期は様々ですが、染めたり手型を押したりとその年のオリジナルTシャツを作ってきました。卒園しても運動会や授業参観等自分なりに“ここぞ”という時にそのTシャツを着ている子ども達がいるという事も聞きました。Tシャツに勇気と元気をもらい色々な事に向かっているのです。まさに“世界にひとつだけのTシャツ”子ども達の宝物ですね。

もうひとつステキな話…
 ぞう組が中山先生に太鼓を教えていただいていたある時のこと…「満天」の太鼓の途中の“流れ星”を表現していた時のこと。中山先生が床においたバチがコロリところがり…“ああ、みんなが踏んでしまったら危ないな…”と思いつつ私は下打ちをしている真最中だったので拾いに行けずにいると、流れ星になって移動して来たMちゃんの視線がそのバチにいったので“ああ気が付いてくれた”と見ていると、バチを机の下に押しやってくれ、それでも気になったようで次の瞬間さっと拾い上げ、机の上へ上げてくれたのです。Mちゃん自身順番に並んでいて次々移動して行く大変な時だった、ほんの一瞬のできごとでした。
 小さなことなのかもしれませんが、こう言うことに気が付き、しかもさりげなくできることってすごいなと、下打ちをしながら心の中で「Mちゃんすごい!」と拍手を送っていた私です。

2009年8月

夏を越えてぐんぐん伸びる

Kくんと出合って

 夏休み卒園生の小四Kくんが手伝いに来てくれました。
 ひよこ組(0才児)4月生まれのKeくんは午前寝をしなくなり大人を一人占めして園内を自由に歩きまわり、思い通りにいかないと泣き声をあげ、抱っこを求め満足するとまたトコトコ歩き出していきます。そんなKeくんについてくれたKくん。一人っ子のKeくんにとってはすてきなお兄さんとの出合いになりました。後からそっと寄り添ってっくれて困ったり危ない時はやさしく手を差しのべてくれる。かくれんぼしたり箱の中に入れて押してくれたりとKeくんの喜ぶ事を考え遊んでくれる。オムツも替えてくれたし逃げまわるKeくんをどこまでも追いかけあきらめず着替えをしてくれました。Keくんが笑うとKくんもとびっきりの笑顔を返してくれます。こんなお兄さんを心から信頼し、大好きになっていったのです。一緒に海の部屋でりす、うさぎぐみと、関わって遊ぶ体験もたくさんしてきました。今では自分がしてもらったようにクラスの小さい友達におもちゃや絵本を“どうぞ”と渡してあげたり、這い這いを真似て同じ事をする嬉しさにも楽しんでいます。人と出合い人と関わる生活体験が小さな0才児の心も豊かにし、遊びでの世界をどんどん広げてくれたのです。

 きょうぼくは、1日でひよこ組のたんとうでした。うみのへやでKとボールあそびをしたり、つみきであそんだりしました。Kが一番楽しそうだったのは、かくれんぼでした。楽しそうかというと、かくれてみつかっちゃうとわらうからです。

牛沼小学校4年K

自分で選んで決めるんだよね

 低月児の多いりす組(1才児)はプールが始まる時「小さい子はタライやビニールプールで静かに遊べる場所が必要だね」と考え準備しました。
 でも3月生まれのりす組Nちゃんは「わたしはみんなの入っている大きいプールがいいの」とまだ伝い歩きなのにプールサイドによりかかりニコニコ見ていては水しぶきを浴びケラケラ笑いころげているのです。そして、そっとしゃがみこんでは、みんなの中でプール遊びを楽しんでいました。
 また、昨年は大胆にプール遊びを楽しんだうさぎ組(2才児)のSくん、今年はプールが始まっても「入らないから」とテラスのサッシを閉め、中に閉じこもってみたり、プールサイドを渡り歩くだけで水に入ろうとしません。「いいよ、入りたくなったらおいでね」と待っていた先生たち…みんなが毎日楽しそうに遊ぶ姿を横目で見ていたある日「今日は入ってみる」と言い、自分から入っていったのです。でもまた次の日は「入んないの」と繰り返しながらでしたが、もう大丈夫のプール。
 そしてうさぎ組の子どもたちの目はとなりでザブンザブン泳ぎまわる幼児プールへむいていきます。「大きいプール入ってみたい」そんな思いがいっぱいになり、いよいよ挑戦しはじめました。Sくんもプール帽をかぶり、一番にはりきって向かうもののやっぱり「やめる」と小さいプールへ戻ってしまいます。でも、夕方のプールそうじの時、水の少なくなった幼児プールに友達と入り楽しみ始めると、午前中の水いっぱいのプールも平気になっていたのです。プール納めの日はきっとピカピカの金メダルをもらえる事でしょう。

 乳児の子どもたちも、自分のまわりにいる大人や仲間をあこがれにし、「こうしたい」思いを持って生活しているのです。
 友達のやっている事をじっと見つめ、やってみたい思いに満ちあふれた時、身体がしっかり動き、ひとつひとつ出来る事をふやしていきます。
 そんな子どもたちの心に寄り添い急がせず自分で決めてやってみようとする姿をゆっくり待ってみようと改めて思う夏でした。

ぞう組さん「ありがとう」の夏

◆くま組のお世話は大変だ〜の巻

 この夏は3、4、5才のそれぞれのクラスを半分にわけて2つのクラスを作り、そら、もり組の異年齢ですごしました。ぞう組はお泊まり保育を終え自分の事は自分で出来る力をつけ、今度は自分のことだけでなく、くまやきりん組の方へも目を向けていき、リードしていかなければならないので大変です。でも、意気に感じてセッセとお世話をしてくれました。朝の会ではくまやきりん組を集めてくれたり、くま組のシール貼りを「ここに貼るんだよ」とていねいに教えてくれます。自分がやってしまうことは簡単ですが、自分でできるように教えられる力はすごいですよね。また、リズムの時のことです…一緒にトンボになって走っている時、くま組の子が転ぶと走りながらそばを通り際に「大丈夫?」と背をさすり立たせ、また走っていったぞう組のDくんです。そのさりげなさはなんともかっこいい姿でした。(もちろん転んだくま組もおかげで泣くこともなく立ち直れました)とは言っても、いつもスムースというわけにはいきません。集まりであちこちに散らばり、気まぐれなくま組に悪戦苦闘の姿も…「畑へ行くよ」に「ヤダ」何を言っても「ヤダ」と言われて必死で説得するTくん。「も〜くま組は大変だよ〜」と弱音を吐きつつも腰をかがめ目線を合わせ汗だくになっている姿に“がんばれTくん”と応援していました。

◆プールで飛び込みできちゃったの巻

 一日中異年齢のたてわりクラスですごしていたわけではなく、ある部分では目的別で各クラスで活動していました。プールなどはその1つでぞう組がプールで飛び込みをしていると、それをじ〜ッと見ていたRiちゃんReちゃんたちがオズオズとやって来て「やりたい…」とひと言。「えっ?飛び込みやってみたいの?」と聞くと「うん」とうれしそうにうなづきます。そこで、やらせてあげるとぞう組のように勇気を出してザッブ〜ンと飛び込みができちゃった!みんなに「すごい」と言われ大はしゃぎ!それを見てTくん、Zくんたち。男の子も挑戦!次々と飛び込み大成功です。もちろんくま組に負けてはいられないとばかり、きりん組も大はりきりでやって見せてくれました。ぞう組の姿を身近に感じ、あこがれを持ち自ら「自分もやってみたい!」「ああいうふうになりたい!」と思えることが大きな力になっていくということを改めて感じた夏でした。あこがれの存在がこんなに身近にいるということ、素敵ですよね。
 ぞう組さん「ありがとう」の夏、そしてぞう組にとってもまた1つ大きくなれた夏になったことですね。


2009年7月

とべた!!

 夕方の海の部屋で「ジャーンプ!!」と次々巧技台から跳び降り楽しそうに遊ぶうさぎ組の子ども達。その列に並ぶものの、いざ自分の番になるとクルリと後ろ向きになり階段のように降りてしまうMくん。「ジャンプしないの?」に「出来ない」としょんぼり…「じゃあ手伝ってあげるよ」と手をつなぎ何回かジャンプしているうちにもう跳ぶ感覚をつかみ、指一本にふれるだけでほぼ一人で跳び降りていたのです。テンポよく跳んでいく友達の勢いにも刺激を受けたのでしょう。「いけるよ跳んでごらん」に思いっきりジャンプ!!
 「とべた!!」と得意満々のMくんの表情。「Mくん跳べたね」の友達の声。出来る力はちゃんとついていたのです。ポンと背中を押す一言で一歩踏み出し、こうして自信をつけていくのでしょう。

ちょうちょうねてるよ

 朝早い登園のAちゃん動かないモンシロチョウを見つけカップに入れ大事に持ち歩いていました。「ちょうちょうねてるよ、まだおきないの」直接は触れずでも急に動かなくなるかもしれないとドキドキしながらそっとカップをふさいでいる手を上げてはのぞき込みます。
 登園して来たHくん「何でちょうちょうとばないの?」伊勢「羽根についていた魔法の粉がなくなったのかな?」触ってみて「粉まだついてるよ」するとAちゃんもそっと触ってみて「ほんとだツルツル」
 蝶は植え込みの葉っぱの中にそっと帰してあげる事にしました。

 開園時は蝶一匹いなかった園庭に今はたくさんの蟻の巣、だんご虫、ミミズがいます。どんなおもちゃより目をキラキラさせ虫探しに夢中の子ども達。コロンと丸まっただんご虫がもぞもぞ動き出すまでの期待と歩き出したときの感動。クネクネ動き回るミミズの気味悪さと、不思議に目は釘づけ。心が動く時なのです。

◆ひとりでできるよ

  きりん組(4歳)、ぞう組(5歳)になると朝の登園は門でお母さんお父さんとバイバイをし、あとは一人で部屋へ入って仕度をします。それを見てすごいな。かっこいいな。と思ったのかどうかくま組の子も一人二人…と門でバイバイをし始めています。「先生おっはっよー!」「今日門でバイバイしたの!」「もう一人で出来るよ!」とうれしそうに報告をしてくれるくま組です。そのうれしさが次々に伝染していき、門のところで友達に会うと「ママはもう来なくていいの!」とくま組同士手をつないでスタスタと登園していきます。4月、たくさん泣いたりママと一緒でなくちゃ朝の仕度もできなかったのに、「もうママはいい」と言われ、バイバイもそこそこに歩いて行くリュックを背負った後ろ姿を見ながら「えっ?もういいの?!」と我が子の成長に嬉しい様な…寂しい様な…複雑なお母さんたちの姿です。でも、昨日は一人で行けたのに次の日はママと一緒でなくちゃできないの…となるのもくま組の姿です。

 行きつ戻りつしながらもそれまでお母さんと一つ一つ丁寧にやってきてもらえ、見つめてきてもらえてきた事で、しっかり自分でやる力がそして友達と共に自信が育って来ている事を感じます。“ひとりでできるよ”は自分で決めていくくま組です。時には“もう一人でできるよね”と背中を押してもらうことも大切です。こうやって一つ一つ大きくなっていくのですね。

◆きりんぐみ“あみほっぽた”のその後

 公園へ行く度、いまだにゲームが続いているきりん組
「今度は僕がチャンピオンになったよ」「しゅん先生の事つかまえっちゃった」「○ちゃんがチャンピオンになったんだよ」などなど。たくさん報告をしてくれます。遊び込んでこれからも楽しいドラマが繰り広げられていく事でしょうね。

ぞうぐみ

 7月10日(金)11日(土)清里でお泊まり保育をします。そのお泊まりに向かって“あれをしたい、これもしよう”と皆で話し合い楽しい計画を立てているぞう組です。どんなお泊まりになるのかな。楽しみですね。


2009年6月

笑顔がいっぱいになったよ

 ある日の夕方、キャッキャ笑い声がひびき渡って聞こえて来ました。のぞいてみるとぞう組作のこいのぼりの中にかくれるりす組(1歳)のS君。それをのぞき込み大笑いするAちゃんの姿がありました。あまりにも喜んでくれるのでS君も時々反対側から出て来ては「ダー(バー)」またまた大笑いのAちゃん。それに応えるS君。この2人7月2日生まれと3月30日生まれの月齢差の大きい同級生。お互いの気持ちがピッタリと合って笑顔がこだましあうこんな関わりいいですね。

 土曜保育で仲良しのりす組(1歳)Mちゃんとうさぎ組(2歳)Aちゃん。何でも「やだよ」を連呼するMちゃんですが、ある日二人でのんびりタライの温泉につかり泥んこ洋服お洗たくも一緒。「さて、出ようかな?」にもちろん「やだよ」の返事。でもAちゃんが出るとMも〜とあわてて追いかけ、タオルしまうのもトイレ行くのも着替え出すのも全部まねっこして嬉しそう。二人で「できたね」とニンマリです。大人の言うことには反発したくなるけれどちょっと上のお姉さんにあこがれるといろんな事やってみようとするんですよ。たよられるAちゃんもちょっぴり誇らしげです。

 ゆっくり育って来たひよこ組(0歳)S君。まわりの友達がどんどん動き回る中で、“ぼくだって”の力がわいて来ました。腹這いで目の前にいる先生に行きたくって両手をグーンと伸ばし、ぐっと腕だけで前進。たどりついた時の何とも嬉しそうな笑顔…。気持ちの育ちが身体を動かしてくれました。心も身体も急がせるのではなく、ゆっくり順を追って育っていくのが大事ですね。

◆ぽっかり温かいいい時間

 きりん組(4歳)とぞう組(5歳)が公園で“あみほっぽった”のゲームをして来たというある日の給食のときの事…皆終わりそうなのであわててホールに行くとまだきりん組のSちゃんがいたのでSちゃんの前にすわりました。食べながら…おしゃべりが始まり…

エミ「今日、公園へ行って“あみほっぽった”のゲームをして来たんでしょ?」
S 「うん、楽しかったよ!」
エミ「先生もやりたかったなー。誰がチャンピオンになったの?」
S 「ふみ先生としゅん先生とかな先生だよ…でね…(つづく)」

そこへふみ先生が現れた。

ふみ「Sちゃん、おしゃべりばかりしないで早く食べなさい!」
S 「だってエミ先生が話しかけて来るんだもん…ぶつぶつ」
エミ「え〜私のせいなのね〜。それは悪かったですね。ごめんなさいね。じゃあ早く食べて後で話そうね」
S 「うん」

とその場が終わり、食事を終え歯磨きをしていたSちゃんに

エミ「先生トイレ行ってくるからね」

と言って去り、しばらくしてトイレから出ると

S 「先生!僕終わったから早く話そうよ〜」

と、なんとトイレの前で待っていてくれたのです。

エミ「うわーSちゃんうれしいな。待っていてくれたんだね。じゃあ話そうね。どこで話そうか。おひさまの部屋にする?」
S 「う〜ん、もうすぐ(そらの部屋で昼寝前の)絵本が始まっちゃうから、そらの部屋にしようか…」
エミ「そうだね」

…と布団が敷いてあるすみっこで2人で並んで体育すわりをして話の続きをしました。すわったとたんの第一声が

S「それでさー」

だったので話したい事いっぱいだったのだろうなあと思いました。

エミ「ずるとかしなかったの?」
S「しないよ。ちょっと休憩したけどね」

などなど、あみほっぽったのゲームの事をいろいろ話してくれたSくんでした。
 向先生にその話をすると「鬼につかまったのがイヤで途中で抜けて、でも最後はまた入ってこれたんですよ。休憩ってことになったのですね(^v^)」と話していました。

 5月1日のお祝い会の日にぞう組に教わったゲーム。ルールはわかっているけれどまだまだつかまるとくやしくていやになっちゃう…でも皆で遊ぶのは好きだし、楽しい…というきりん組の揺れる思いがあふれていたからこそのS君のお話だったのですよね。
 食後のほんの束の間の事でしたがぽっかりと温かくなれました。S君もきっと自分なりに話をしていくうちに気持ちを整理していき、ぞう組みたいにかっこよくあみほっぽったができるようになっていくことでしょうね。
 今年はどのクラスも先生達が毎日のようにお便りで子ども達の様子を伝えてくれています。そのお便りをきっかけにして是非ほんの少しの時間だけでいいので、子ども達の話に耳を傾けてみて下さい。そんな中から楽しい発見があったり、何よりもぽっかり温かい気持ちになれることと思いますよ。いい時間大切にしていきたいですね。


2009年5月

◆春の風が心地よく

〜 涙もかわいて 〜

 毎朝、7時登園のりす組(1歳)のMちゃん。泣きの別れが続いていたある朝、抱っこしてテラスに出ると誰もいない園庭で、すずめがエサをついばみ、小鳥たちのさえずりも良く聞こえます。「あっ」とMちゃんの表情が変わり「チッチッチ…」と指差し、ニコニコ…。そして支度を終え、出てきたお父さん、お母さんに「バイバイよー」と手を振ったのです。この姿にはご両親もびっくりです。門を出て坂道を下り自転車を押すその時まで何度も何度も振り返るお二人に、「バイバイよー。いっちゃった」とくり返すMちゃん。そして次に登園してきたAちゃんを見つけ「あっ(来たね)」と指差します。復帰したものの、我子が心配で愛しくって懇談会の時も涙いっぱいだったお母さんでしたが、きっとこの朝も泣かなかったうれしさより切なさのほうが大きい別れだったことでしょう。でも、Mちゃんにとっては毎朝同じ時間に登園し、バイバイすると次の友達が来て一日が始まる。このくり返しの中で、ちゃんと見通しが持てたからこその笑顔のバイバイだったのです。
 時にはくじけながらも先生たちにいっぱい抱っこしてもらい、今までとは違う新しい体験に目を輝かせてとび込んでいくMちゃん。小さい身体で力いっぱい頑張って一日を過ごしているのです。

〜 早め早めのリズムで 〜

 日中たっぷり遊んだ小さい子達は、疲れたとは言えず夕方になるとグズグズしたりだだこねを始めます。お迎えの後は「今日もいっぱい頑張ったね。早く帰ってご飯にしましょうね。」と家に帰り、出来るだけ早め早めのリズムで疲れをとってあげましょう。一日離れていたからここで遊びたいところでしょうが、休日までがまんですね。ごはんを食べてお風呂に入り決めた時間に眠る。このくり返しの中で子どもは見通しを持ち安定した生活が送れるのです。

◆くま組(3才児)のごっこあそびの世界(川坊主編)

 春の暖かい日射しの中(くま組みになって)初めての散歩に出たくま組。東川へ行って見ると花や新緑がとてもきれいです。さわやかな風がふんわり、皆うれしくてあちこち走りまわったり、土手をのぼりおりしたりしてあそびます。
 そのうちに、河川で誰かが石を投げ入れると、皆で真似し始めました。小さい石のうちはまだ良かったのですが、大きい石を投げ始めたので「“こらー!誰だー!おれさまの川に石を投げたのは〜?!”って川坊主が出て来るよ」と言うと、あわてて「そうだよね、川坊主が出てきちゃうよ」「川に石投げると魚やカモもびっくりしちゃうよね。」「うんうん」「大きい石はダメだよね」などなど、口々に言い、今までやっていたのにそんなことするのは誰だろう?みたいに子ども同士話しているので、思わず笑ってしまいました。
 …その日の昼寝の時間…川坊主の話をしてあげるとシ〜ンとなって聞き入り、終わるとコテッと眠ってしまいました。そのあとも川へ行く度、川坊主の話しが出たり園庭で遊んでいても川坊主ごっこになったり…「川坊主が見ているよ」と言うと着替えもスムースです。その後の昼寝でも「川坊主の話してー!」と私の作り話ですが楽しみにしてくれています。
 ちょっと怖いけどそのうそっこの世界が楽しめるようになる3歳時代。今に川坊主とも友達になれそうなくま組みですね!

余談ですが…
 私はごっこ遊びが大好きで、その度いろいろな呼び名があります。卒園児には「狼先生」ぞう組(5歳児)には「えみおばけ」きりん組(4歳児)には「ねずみばあさん」、そして今年くま組みから「川坊主」と呼ばれる日が来るかしら? 今から楽しみにしています。