脳内汚染(保存版) 08.02.08更新したものです
つい最近、怖い話を聞きました。こどもたちが長時間ゲームやビデオやテレビなどの、映像メディアにさらされる事で脳が汚染されていると言う話です。乳幼児期にテレビやビデオ、ゲームは良くないとは分かっていましたし、機会あるごとに話してきましたが、こんな程度の取り組みでは、子ども達は守れないと気づき、少し慌てました。それほど恐ろしい事が私たちの日常に起きていて、でも「うちは大丈夫」とか、「親が止められないのだから無理」とか、あきらめたり、大げさに思ったり、忙しいを理由に「子守り代わり」に使っている人もいる様に思います。これは世界的な問題になっている事も分かりました。そしてもっと危険なのは、日本が一番この対応に甘い国になっているという事です。
『脳内汚染』岡田尊司著より抜粋
「90年代初め頃より少しずつ少年少女による異常な事件が毎年の様に起きました。甘やかし、過保護な環境のせいだと『少年法』の一部が改正され、刑事罰の適用年齢が引き下げられましたが、それだけの問題なのだろうかと、研究は続けられました。何が子ども達を無惨な犯罪へと走らせてしまったのか。世界中で同時進行的に、情報社会の中でおきている脳内環境の危機に、見て見ぬふりは出来ない。今誰かが声を上げなければ、多くの若者の人生が損なわれ、無惨な悲劇に変わってしまう。訳のわからない憎しみと破壊行動を持て余し、自分だけでなく愛するはずの者や無関係な人の人生さえも破壊してしまう悲劇が、日々繰り返されるのだから…」
ゲーム依存・インターネット依存をする人に起きる問題
*朝が起きられない
真夜中まで、テレビやパソコン画面の光を至近距離で浴び続けると松果体ホルモンの分泌が抑えられ、脳はまだ昼間だと錯覚し、体内時計にズレが生じます。朝が来ても体内時計の狂った脳はまだ夜中の様に感じてしまい、当然起きづらくなり、どうにか起きて出かけても、午前中一杯、時には夕方頃まで、体も頭も半分眠っているような状態になります。
テレビがドラッグと同じような依存性を持ち、小児科医が「疲労小児症候群」と呼んだテレビ中毒の禁断症状を呈した症例があります。テレビのとりこになる理由の一つが、「定位反応」と言われる、(急に動く視覚的刺激に対して、思わず動きを止めて、注意を凝らしてしまう一種の反応)外敵から身を守る為に組み込まれているプログラムで、テレビ、ゲーム、ビデオを止められるとイライラして、落ち着かなくなったりするのもそのせいです。*慢性中毒の影響
ゲームでの前頭前野機能の影響で、理性的判断を失わせたり、危険に対して無頓着になる。後悔しない脳・キレやすい脳・感じない脳…(前頭葉の損傷が原因)
<眼窩前頭前野>
感情や欲望をコントロールし、不適切な行動を抑制して、危険やトラブルを回避する<外側前頭前野>
目的を持った行動を、試行錯誤しながらやり遂げる、課題遂行に関わる能力<腹内側前頭前野>
ぬくもりのある他者への関心や配慮など、共感性や社会性の能力IQが高くても、これらの機能に問題があると、衝動的な攻撃性や無責任な行動が出やすく、非行や反社会的行動につながる場合がある。学習効果が乏しく失敗をしてもそこから学びにくく、また同じことを繰り返してしまう。
短い時間で起きる脳機能への影響ではなく、子ども達は一旦ゲームに取り憑かれると、年単位で、時には十年、二十年という長期にわたってゲームをやり続けることの影響が恐ろしいのです。*開始年齢が低いほど危険…子ども達の笑顔を取り戻す為に
メディア依存に対する最良の手だては、重度の依存に陥らない様に予防する事です。子どもはその危険を知りませんから、子どもが欲しがるままに許し、買い与える事は、その危険に手を貸す事になります。子どもの喜ぶ顔を見たいのは誰も同じだが、安易にそうする事は、悲劇への道を用意する事になるかもしれないのです。様々な弊害の危険は感受性の高い年齢で接触すればするほど高まります。早くから与えすぎない事がポイントです。
メディア依存に陥る原因の一つは、子どもを退屈にさせる事が悪い事であるという思い込みです。子どもが気を紛らわせるものを与えようとメディアの依存が生まれます。家事をしている時に、退屈してぐずりだしたり、余計ないたずらをしたら困るので、すぐに画面に頼っていると、退屈を紛らわせる為の刺激を与えてもらう事が、子どもにとって当たり前になっていくのです。それが習慣化すると、自分で退屈を紛らわす術や力を身につける機会が失われてしまうのです。今、子ども達の特徴は自分で自分を支える事が苦手です。常に自分を紛らわせてくれるものを必要とします。現代っ子達の心に見られる空虚感は絶えず刺激を与えられ、受動的に自分を紛らわしてもらうことに慣らされた結果でもあります。受動的に満たされすぎた幼い日々に起因しているのです。
子どもを退屈させることは悪いことではありません。むしろ逆です。子どもを程よく退屈させることが、心の発達にとっても必要なことです。退屈し自分自身で何かをしようとすることが、自発性の原点です。退屈した子どもは手近なもので遊んだり、絵を描いたり、本を取り出し眺めたりするようになる。自分で行う試行錯誤が、主体性や能動性を育む上で大切な役割を果たすのです。幼いうちは、慎重に子どもを守ってやる必要があります。控えめだが、温もりのある刺激を与えてやることが豊かな情操を育むことになります。とここまで書いて、我が家の大学3年の息子。テレビにゲームに、パソコン漬け、コタツで徹夜…“あ〜心配”でももうコントロールを親がする訳にはいきません。でも今、目の前にいる小さい子ども達には、私達おとながコントロールしてあげられるのですから、少しみんなで取り組んでみませんか?
脳内汚染2(保存版) 08.03.08更新したものです
先月載せた脳内汚染の記事には、大きな反響がありました。懇談会では「2才まではテレビを消してみませんか?」「メディア漬けが子どもをむしばむ〜」というビデオも見ていただいたりしました。脳の研究が進み、解き明かされて来ている事が沢山あるのだと思います。
(ここから続き)
今、大人気の脳科学者の茂木健一郎氏の著書を読んで、賢い子ども達を育てる為に大切なことは、今保育園で大切にしている事が全てなのだと気付きました。健康な心と体を育てる為にしている事は、とびっきり上等な脳を育てる事なのです。嬉しかったので、少し抜粋してお知らせします。今を大切に過ごしたら、学ぶ事が大好きな、頭のいい子がたくさん育つのです。
*自己完結したものには、意味が無い。価値ある「知」を手に入れるには、人と人との関わりの中で子どもを育てていかなければならない。
*人間は安全基地(セキュアベース)が十分でないと、絶対に挑戦する事が出来ない。子どもの時の安全基地=親
・安全基地とは、何か会った時逃げ込める場所。これを持つ事で、不安を乗り越え、失敗しても次のチャレンジに向かうことが出来る。<親の勘違い>
過保護…自由にチャレンジする事を認めず、あれやこれや指図する。あれは危ない、これは良くないなど、絶対に失敗しないような環境におく。過干渉…何かを使用としている時、「そっちじゃなくてこっち」と親の都合や、趣味を押し付ける。
こうしてあらかじめ失敗する可能性を封じ込めてしまうから、脳は新しい事を学ぶ事をしなくなる。
安全基地を持つことが出来ない子どもは自分を守るしかない。親との関係が駄目になり、大人になってから深刻な問題を起こす。
安全基地の役割は 自主的に挑戦しようとする事を後ろから支える 見守ってあげる、見てあげる事が大切*脳は、自分に出来るかどうか分からない『難しさ』に挑戦して乗り越えたとき、初めてかけがえのない喜びを感じる
*脳は、自分が少しでも前に進んでいれば「喜び」を感じるように出来ている。他人と比較するのはデメリットだらけ
*脳は、ポジティブな期待や、ほめられた体験をとても良いものとして受け止める。叱られた人間の脳は、やる気をなくす(叱るのは、やる気を軌道修正する時だけ)“勉強しなくちゃ駄目でしょう”“何しているの そんなにぐずぐずして”などこんな言葉で子どもは伸びない。脳は喜ばない
*脳に何かを強制するのは難しい。脳の働きの本質は自発性ー何をやるにも自分が選んでいる感覚が大切。主体性を引き出す為に、小さなことでも、自発的にやった事で、成功体験を持たせる
*脳には睡眠が大切…朝から夜までの記憶が整理、蓄積(定着)されるのは睡眠中 なかでもレム睡眠が重要 この勉強した事を記憶する
朝は脳のゴールデンタイム。脳を最大限に活用するには、夜より朝が効果的。創造的な仕事は朝やるに限る…早寝早起きが重要です
- 「脳を活かす勉強法」茂木健一郎 著 より
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- やっぱり 豊かな人間関係の中で、「いっぱい遊んで・いっぱい食べて・安心して眠る」ことがとても大切なのですね